夏目録−只今勉強中

小説と紙とインクが好きな物書き。只今あれこれ勉強中につき。

小説家になりたいって思ったら 2

技量

 

みなさんここが気になるようで。

 

小説を書かれる方は皆さん一家言持ってらっしゃると思うので、なんと言うか……語りにくい。

でも語りますよ。多分ここが一番為にならなくて為になる部分でしょうから。

相容れない方は申し訳ありませんが、どうにか回避してください。

ごめんね。

 

 

 技量の優先順位は前回あげた三つの中では一番低い。これはそう思います。

 

 

でも、俳優さんが演技が出来ること、漫画家さんが絵を描けること、歌手の方が歌が上手であること、コックさんが美味しくて美しい料理を作れること、そう言うものと並ぶ形で、小説家は「文章がうまくなくてはならない」と思っています。

 

これは、自分に対する戒めだったり、自分の目標であったりもするので、ちょっと偉そうな言葉になってしまっていることを許してください。

 

 

 

小説を書かない人の大勢よりも、文章が上手いこと。

 

 

 

小説書かなくても文章のうまいひとは大勢いらっしゃいますもんね……なので、書かない人の大勢よりも上手いこと。

この「上手い」がくせ者です。

 すばらしく美しい単語を使って綴るのも、心理描写が深いのも、スピーディなシーン展開も「上手い」と評されるものではありますが、私の思う「上手い」はひとつ。

 

 

 

 わかりやすい。

 

 

 

 

 これだと思います。だって小説は「文面審査」されるものですからね。

 

 

 

文面審査

 

想像してみてください。

 

 

小説を読もうと思ってページを開いたけれど、一体何を言っているのかわからない。

読み始めたけどこの人どこに立ってんの?

っていうか、ここどこ?

 

 

これではいけない。パースの狂った絵をずっと見続けるのと同じで、居心地が悪くなる。何ならすぐにでも閉じたくなる。

  

 

 

ちょっと待って、あと2ページ進んだら良いシーンがあるんだ。

あと100ページもいくと、涙無しには語れない感動の場面があって

衝撃のラストには、流行語になってしまうかもしれない名台詞が……

 

 

 

そんなことを読者さんにお伝えする術はありません。

なんとかしてそこまで読んでもらうしか無いのです。

 

 

残念ながら小説は文面審査。文章に現れていることだけが全てです。イラスト等を効果的に利用すると言うのも素敵なスキルですが、基本的には文章屋ですからね。

そうなったら、取るべき手法はただ一つ。

 

 

 

なるべく滑らかなアイススケートリンクみたいな土台を作って、足を踏み入れたらあわよくば真ん中までシャーッと惰性で滑ってもらう。

 

 

 

これだと思います。

そのためには「わかりやすい日本語」言い換えれば「引っかからない下地」が必要。

当たり前だとお思いでしょう。なので、もう少しだけ掘り下げてみましょう。

いや、掘り下げたいのでつきあって下さいね。

 

 

滑らかリンクの作り方

 

知ってたら教えてほしい。

……って、今日は逆の立場でした。すみません。なので、ありったけの経験と想像力と普段の反省を駆使して考えてみますね。

 

 

滑らかを目指すなら、逆を徹底的に排除すると言うのはいかがでしょう。

 

 

引っかかりを覚えるものってなんだろう、ってのを検証してみたら良いのではないでしょうか。

 

 

私の経験から考えるに、読み手に眉をひそめさせる「引っかかり」とは

 

 

 

作者が自分に酔いすぎていて何言ってんだかわからない 

キャラクターとか世界とかへの愛と設定が重過ぎて、登場人物紹介を隅々までやられて、のろけ話はもう良いよ……ってなる

誰が何をしているのかわからない。今誰がしゃべった?って聞きたくなる。

視点(見てる場所)があっちこっちに移動しちゃって、想像上の画面酔い状態

視点(語り技法)が無計画に混在してて、自分がキャラクターに出たり入ったり忙しくて困っちゃう

誰かの日記に入り込んだみたいで、延々と何も起きなくてむしろソワソワする

 

 

 

 

 

言われて衝撃を受けた数々を思い出しました。ちょっと泣きそうだよ!

そんな私の痛い思い出とともに、痛々しい過去の過ちを検証しようじゃないか!!

 

ってことで、3でお会いしましょ!